- 武内一広
誤嚥性肺炎ついて
最終更新: 2月25日
川越市の歯医者さん、一デンタルパーク武内です。
今日は日曜日と言うことで、いつもよりゆっくりブログも書くことができました。 最近天気が良いので散歩をすることが多いです。
皆さんは休日はどのように過ごされることが多いでしょうか?
嚥下と咀嚼
今回は誤嚥性肺炎についてお話しします。
まず食べ物を食べるとき、どんなことが起こっているでしょうか?
口で食べ物をすりつぶすことを咀嚼、物を飲み込む働きを嚥下、嚥下した食べ物は食道を通って胃へと運ばれます。
これが食べたものが移動する行程になります。
しかし、この時口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。
誤嚥性肺炎は、飲み込むための嚥下機能が障害され、唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
どういったときに起こりやすいか
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
お口の中に多く生息する細菌によって引き起こされます。
発症するには
発症しやすい人は、お口の清掃ができない+嚥下力が衰えていることが多いです。
高齢さ者では、免疫力も低下してることも多く、炎症が起きやすい状態と言えます。
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。
その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
この時の症状は、発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状です。
しかしボヤのように燻っているときもあれば、急性症状を引き起こすこともありますので注意が必要です。
嚥下機能の低下にあたっては、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)という方法で検査を行います。
検査によって改善が必要というときには、食形態の変更やリハビリテーションを行って、悪化することを防いで行きます。
効果的な対策
しかし、最も効果的なのは予防を意識することです。
嚥下能力は加齢とともに低下します。
咳反射も弱くなってしまうので、どなたでも誤嚥性肺炎が起こる可能性があります。
嚥下力を低下させないとともに、お口の中を清潔にしましょう。
もし介護を行っている方であれば、お口の中の様子をみてください。
専門的な対応は、訪問歯科診療などで対応できます。

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