temporomandibular
joint disorder
顎関節症について
顎関節症は誰にでもおこる可能性があります。はっきりしない症状だからと安易に考えてしまっていると、急に口が開かなくなったり、治療に時間がかかることがあります。顎関節症のよくある症状は、時間と共に悪化していきます。
初期症状は、朝起きて、口を開けたら「カクッ」と違和感、お昼ご飯を食べるときには「グキッ」と痛みに変わり、夜にはマッサージしても症状が悪化するばかりで口が開けられなくなっちゃうことも…
顎関節症は、今までパパママ世代やもっと上の世代に多いものでした。ですが、小児歯科でも顎関節症の症状が増えてきています。
顎関節症には症状による分類
顎関節に関わってくるものとして、口を開け閉めする筋肉、顎関節の骨、関節を守っている靭帯があります。顎関節症には症状によって1型から5型までの分類がありますので、症状と治療法を簡単にご説明いたします。原因不明の5型というのもあり、5型に分類された場合は、経過を見ながら悪化するようならマウスピースを作成します。
-
1型:筋肉痛タイプ
口を開けると痛む、片頭痛がある、頬の重さやだるさを感じる、顔がゆがむなどの症状ある場合は、特に注意が必要です。 側頭筋や咬筋など、口を動かしたり咀嚼したりなどの役割を持つ筋肉に生じた炎症が原因で、顎関節症を発症している可能性があります。 症状の改善にはまず筋肉をほぐすことが大切です。
-
2型:ねんざタイプ
関節を構成するのは、骨や靭帯、軟骨や関節包などの組織です。これらの組織に無理な力が加わって傷つき、顎の痛みや顎関節症を引き起こします。症状の改善には、1週間程度の安静やマウスピースの作製がおすすめです。
-
3型:クッションのずれタイプ
口を開けるとカクカクと音が鳴る、引っかかるような感覚があり口を開けにくい、口を大きく開けようとすると痛いなどの症状は、クッションのような役割を持つ関節円板が前方にずれている可能性があります。 音が鳴っている状態は多くが経過観察です。一方で引っかかりを感じている場合は、「4型:骨の変形タイプ」に悪化する恐れがあるため、早期の検査や治療が大切です。症状の改善には、顎のリハビリ運動やマウスピースの作製がおすすめです。
-
4型:骨の変形タイプ
関節円板のずれ、加齢による軟骨のすり減りなどが原因で、下顎頭と下顎窩が直接当たってしまい、骨が変形することによる変形性顎関節症のリスクが高まります。 関節円板のずれにより、口を開ける際の引っかかりや痛みなどの症状が現れます。特に軟骨は女性ホルモンの影響を受けやすく、ホルモンの分泌量が低下する中高年に多くみられるタイプです。少女を改善するには、飲み薬の服用やマウスピースの作製がおすすめです。
今日からできる顎関節症対策
早合点はいけませんが、カクッと音がするときには関節円板整位運動を行うとよくなる事があります。関節円板の位置を元に戻す動きがこの運動ですが、少しコツがいりますので、実際に症状がある方は医院で動きの指導しています。
口が開けにくいときには、関節自体が突き指のように炎症を起こしていることがあります。対策としては、まずは安静にしましょう。
顎関節症は全ての歯医者さんが得意な分野でありません。原因を見極めて、今は安静にしたほうがいいときと、顎が動くように早めに治療していく時などあなたが今どんな状態なのか一緒に考えていきます。
Wisdom tooth 親知らずについて
奥歯の一番後ろに生えるのが親知らずです。
10代後半以降に生えてくるので親知らずと言われています。
腫れや痛みがあったり、他の歯を圧迫して歯並びを乱す場合などは抜歯をしますが、正常に生えている場合は他の歯と同じように大切な歯のひとつです。ご自身の親知らずの状況に応じて、抜歯すべきかどうか確認していきましょう。
親知らずを抜くべきケース
下記のようなケースでは、親知らずを放置することで他の歯が歪んだり、虫歯になったりするおそれがあります。明らかに他の歯に悪さをしている場合は抜いたほうが良いでしょう。痛みがある場合など、お気軽に当院にお問い合わせください。
- 親知らずが歯ぐきから出ておらず、内部で膿が出ており、痛みがある
- 歯ぐきから親知らずが出ているが、形が悪くて歯を磨きにくい
- 隣の歯を押しており、歯並びを悪くしている
- 生え方が悪くて噛み合わせをおかしくしている
Glossalgia 舌の症状について
舌の感覚は非常に繊細です。髪の毛1本もわかる鋭さを持っています。
この繊細な舌が歯と擦れてしまったり、体調によって、口の中の細菌のバランスが崩れてしまうと、ヒリヒリするといった症状が現れます。
こういった症状が感じられたら心配せずご相談ください。
舌の痛みを放置しない
舌に違和感があるときには、なるべく早くご相談ください。入れ歯や折れた歯、虫歯などで舌が傷ついている場合もあり、すぐに症状が改善できるケースもございます。入れ歯が原因の場合は、入れ歯の装置を当たらないように調整します。歯ぎしりが原因の場合は、マウスピースを装着して、舌をガードし、必要に応じてうがい薬や軟膏、漢方薬を処方します。
お口の健康は、全身の健康に即直結しています。症状が悪化しないうちに、早めに受診するようにしましょう。