カズデンタルブログ

歯医者さんのレントゲン、何回も撮って大丈夫?|被ばくの量と撮影する理由

一デンタルパーク院長の武内です。

朝晩の冷え込みが一段と強くなってきました。

いかがお過ごしですか?

日中との寒暖差で体調をくずしやすい時期になりましたですので、羽織るものを一枚お持ちくださいね。

歯の治療を行うとき、レントゲン撮影を行います。

ただレントゲンを撮影しますと伝えると、少し不安そうな表情をされる患者さんがいらっしゃいます。

「前にも撮ったけれど、また撮るんですか?被ばくは大丈夫ですか?」とご質問をいただきます。

お子さんの付き添いで来られた保護者の方から、同じご質問をいただくこともあります。

今日は、歯医者さんのレントゲンで何が分かるのか、そして被ばくをどう考えればいいのかをお伝えします。

歯科医院で歯科医師からレントゲン画像の説明を受けて安心した表情の女性(歯科のレントゲンと被ばくについて解説する川越の一デンタルパークのイメージ)

レントゲンを撮るのは、目では見えない場所を確かめるためです

歯は、見えている部分だけでできているわけではありません。

歯ぐきの下には歯の根があり、その周りを顎の骨が支えています。

むし歯も、歯と歯が接している面や、詰め物の下から進むことがあります。

こうした場所は、お口の中をのぞくだけでは確かめることができません。

エックス線は、歯や骨の中を通り抜けて、その内部のようすを写し出すことができます。

骨や歯を削ったり切ったりせずに中のようすが分かるので、「非破壊検査」とも呼ばれます。

日々の診療では、自覚症状とお口の中の診察に、レントゲンの情報を合わせて診断していきます。

特に歯の治療では、「どこに原因があるのか」を把握して治療方法を立てていますのでレントゲンは治療の土台になります。

歯科でよく撮るレントゲンは2種類あります

歯科で撮影するレントゲンには、主に次の2つがあります。

①パノラマエックス線写真:顎全体と、すべての歯を1枚で見渡すことができる

②デンタルエックス線写真:小さなフィルムやセンサーをお口に入れて、数本の歯を細かく写す

パノラマは全体を見渡すのが得意ですが、細かいところは少しぼやけて写ります。

そのため、気になる歯が見つかったときは、デンタルを追加して細部を確かめることがあります。

「この前撮ったのに、また撮るの?」と感じるのは、目的の違う2つの撮影を組み合わせているからかもしれません。

 

歯科のレントゲンは、当てる範囲をぐっと狭くしています

歯科のレントゲンは、エックス線を出す口の直径が7cmほどしかありません。

歯や顎の骨という限られた場所だけに当てるため、体の中で被ばくする部分の体積は小さくなります。

さらに当院のデジタルレントゲンでは、フィルムレントゲンに比べて約半分のエックス線量で撮影できます。

私たちは、普段の生活の中でも、大地や宇宙から届く「自然放射線」を受けています。

歯科医院での撮影による被ばくは、この1年間に受ける自然放射線の量と同等程度になります。

毎週のようにパノラマレントゲンを撮るといった無理な撮影をしない限り、歯科医院での被ばくは安全な範囲の中にあります。

防護エプロンは、お気持ちの安心のために使うことがあります

レントゲンを撮るときに、重たいエプロンを掛けています。

日本歯科放射線学会の指針では、歯科のレントゲンでの防護エプロンは、撮影範囲も限定されているため被ばくを減らすためというより、患者さんの心理面への配慮のためと考えた方が適切だとしています。

①口の中にフィルムを入れて撮るデンタルでは、撮影の仕方によっては使う意味があることもある

②パノラマでは、エプロンを使っても被ばくを減らす効果はほとんどなく、エプロンが写り込んで撮り直しになることもある

エプロンよりも、当てる範囲をしぼることや撮影の条件を整えることのほうが、被ばくを減らすうえで大きな役割を持っています。

ですので、エプロンを使わない撮影があっても心配はいりません。

通常はエプロンをした上で撮影していますが、これが絶対に必要だということではありません。

 

撮るか撮らないかは、必要性と安全性をくらべて判断します

歯の中の状況が分からないまま歯を削ったり、闇雲に歯周病治療を行ったとしても原因が取り除けていないのであれば再発します。

診療にあたっては、「撮って得られる情報」と「被ばく」を天秤にかけて、必要なときに必要な枚数だけ撮影します。

レントゲンで原因がはっきりすると、「今すぐ治療した方がいい」のか、「今は様子を見た方がいい」のかを判断できるようになります。

むし歯の進み方や治療の流れについてはむし歯とは?原因・進行・予防・治療の基礎知識を川越の歯科医がまとめて解説でまとめています。

歯周病で歯を支える骨がどれくらい減っているかも、レントゲンで確かめることができます。

詳しくは歯周病とは?原因・症状・予防・治療の基礎知識を川越の歯科医がまとめて解説をご覧ください。

歯以外が原因の痛みを見分けるときにも、レントゲンは役に立ちます。

風邪のあと、上の奥歯が痛む?|歯以外が原因の「歯の痛み」を知っていますか?もあわせてご覧ください。

一デンタルパークではどのようにしているか?

当院では、症状やお口の状態から、レントゲンで何を確かめる必要があるのかをしっかりと判断したうえで撮影しています。

また妊娠中の方やご不安のある方は、撮影の前に遠慮なくお声がけください。

川越で歯のレントゲンが心配な方は

「何のために撮るのか分かったら安心した」とおっしゃっていただくことがあります。

気になることは、どんな小さなことでもお気軽にご質問ください。

一デンタルパーク

・所在地:埼玉県川越市(川越駅が最寄りです)

・お電話:049-257-5979

・ネット予約:https://www.genifix.jp/kazu-dentalpark-caa/p/login/

次にレントゲンを撮るときは、何を確かめる撮影なのか聞いてみませんか?


監修者プロフィール

武内 一広(たけうち かずひろ)/歯科医師・一デンタルパーク院長(埼玉県川越市)。むし歯・歯周病治療から予防歯科、小児歯科、口腔外科まで幅広く診療。検査の目的や結果をていねいにお伝えし、患者さんが納得して治療を受けていただける形を一緒に考えています。

出典

・被ばくについて|テーマパーク8020(公益社団法人 日本歯科医師会)
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index22_05.html

・歯科診療の検査にエックス線を使う意義|テーマパーク8020(公益社団法人 日本歯科医師会)
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index22_03.html

・歯科エックス線撮影法の色々とその画像|テーマパーク8020(公益社団法人 日本歯科医師会)
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index22_04.html

・撮影後のエックス線はどこに行くの?|テーマパーク8020(公益社団法人 日本歯科医師会)
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index22_07.html

・歯科エックス線撮影における防護エプロン使用についての指針|日本歯科放射線学会 防護委員会
https://www.jsomfr.org/wp2024/wp-content/uploads/2019/09/apron_guideline.pdf

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状については歯科医院でご相談ください。