カズデンタルブログ

小学生のむし歯は50年で大きく減少|親子で続けたい仕上げ磨き3つのコツ

一デンタルパーク院長の武内です。
お母さん・お父さんから「うちの子、ちゃんと磨けているか心配で…」というお声をよくいただきます。

そんな中、うれしいニュースが飛び込んできました。
文部科学省が発表した「令和7年度学校保健統計調査」によると、子どものむし歯保有率が過去最少を記録したそうです。
今日は、このニュースを入り口に、家庭でできるむし歯予防について一緒に考えてみましょう。

川越の歯科医院で仕上げ磨きをする親子のイメージ画像(子供のむし歯予防)

調査でわかった「子どものむし歯」の変化

最新の調査によると、むし歯のある子どもの割合は次の通りです。

  • 幼稚園:19.44%
  • 小学校:30.83%
  • 中学校:25.23%
  • 高等学校:32.77%

約50年前の昭和50年代前後は、幼稚園・小学校ともに90%を超えており、子どもにむし歯があるのが当たり前という時代でした。
そこから比べると、小学校で64%、幼稚園にいたっては76%もの減少です。

なぜここまで減ったのか

歯科医師の立場から見て、大きな理由は3つあると感じています。

  1. フッ素配合歯みがき粉の普及:フッ素には歯の表面(殻にあたるエナメル質)を強くし、むし歯菌が出す酸に負けにくくする働きがあります。今では9割を超えるご家庭で使われているといわれています。この効果は本当に大きいと思います。
  2. 仕上げ磨きの文化が定着したこと:「小学校を卒業するまでは親がチェックする」という考え方が、以前よりずっと当たり前になってきました。子ども自身の歯みがきだけでは、どうしても磨き残しが出てしまうので、大人の目がとても大切なんですね。
  3. 「痛くなったら行く」から「定期的に診てもらう」への意識の変化:歯科医院を、むし歯ができてから駆け込む場所ではなく、定期検診の場として利用してくださる方が増えてきました。

それでも「3人に1人」はむし歯を経験している

ここで少し立ち止まって考えたいのが、小学校で30.83%、つまり約3人に1人はむし歯を経験しているという事実です。
過去最少とはいえ、決して「もう安心」という数字ではありません。

特に乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質がまだやわらかく、むし歯の進行が早いという特徴があります。
「乳歯だから、いずれ生え変わるから大丈夫」と思われがちですが、乳歯のむし歯を放っておくと、下から生えてくる永久歯の質にも影響することが報告されています。

歯並びやかみ合わせが気になる場合は、矯正歯科小児歯科・マタニティ歯科のページも参考にしてみてください。

今日からできる、家庭での仕上げ磨き3つのコツ

  1. 仕上げ磨きは「寝かせ磨き」で奥までしっかり:お子さんを膝の上に寝かせるようにして、口の中がよく見える体勢で磨いてあげましょう。立ったまま・座ったままだと、奥歯や歯と歯の間がどうしても死角になりやすいんです。
  2. 力はゴシゴシではなく、軽いタッチで:ゴシゴシ強く磨くのは逆効果です。歯ぐきを傷つけたり、歯の表面をすり減らしたりすることがあります。歯ブラシを鉛筆のように持って、小刻みに動かすくらいでちょうどいいんですよ。
  3. 仕上げ磨きは永久歯が生えそろうまで続ける:目安として、小学校高学年から中学生になるくらいまでは、時々でいいのでチェックしてあげてください。子どもが「自分でできる」と思っていても、奥歯の溝や歯と歯の間は大人が仕上げてあげることが大切です。

あわせて、甘いおやつやジュースをだらだら食べ続けない、寝る前は必ず歯みがきをする、といった生活習慣も予防の土台になります。
フッ素塗布や予防的なケアについては、予防歯科のページでもご紹介しています。

一デンタルパークではどのようにしているか?

一デンタルパークでは、お子さんが歯医者さんを「怖い場所」ではなく「歯を守る場所」だと感じてもらえるようにできれば行きたいといってくれるかなと思っています。
無理に治療から入らず、まずは椅子に座ってみる、器具に触れてみるといった段階を踏むようにしていますよ。

仕上げ磨きについても、「こういう角度で当ててみてください」「ここが磨き残しやすいですよ」と、実際のお口を見ながら保護者の方に具体的にお伝えするようにしています。文字で読むよりも、実際にお子さんの歯を見ながら教わったほうが、断然身につきやすいと思いますので、気になる点があれば遠慮なく聞いてくださいね。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

「うちの子はちゃんと磨けているだろうか」「仕上げ磨きをいつまで続ければいいかわからない」——そんな小さな疑問でも構いません。川越にある一デンタルパークでは、お子さんの成長に合わせたむし歯予防のご相談を承っています。

医院名:一デンタルパーク(埼玉県川越市/川越駅)
お電話:049-257-5979
ネット予約:こちらから

▶ 関連記事:むし歯とは?基礎知識まとめ子どもの歯を守るには?まとめ


監修者プロフィール
武内一広(たけうち かずひろ)/歯科医師・一デンタルパーク院長(埼玉県川越市)

出典
・文部科学省「令和7年度学校保健統計調査」