歯周病
その「うっかり忘れ」、歯ぐきのせいかも|歯周病と認知症をつなぐ最新研究
おはようございます!
一デンタルパーク院長の武内です。
最近認知症について知られてくると、40代・50代から「将来の認知症が心配で」と意識的に検診にいらっしゃる方が増えてきました。
歯周病と認知症の関係について、最新の研究をもとに分かりやすくお伝えしますね。

歯周病原菌が脳にも影響する?最新研究でわかってきたこと
国立長寿医療研究センターの研究では、歯周病が重度であるほど認知機能の低下がみられることがあると関連性が示唆された報告されています。また、50歳以上を対象に10年間追跡したある研究では、慢性的な歯周炎がある人は歯周病がない人に比べて、アルツハイマー病を発症するリスクが高くなったという結果も報告されています。
もちろん「歯周病になったら必ず認知症になる」というわけではありません。
ただ、口の中の炎症が体全体、そして認知機能にまで影響しうるという考え方は、研究が進むにつれて少しずつ裏付けが増えてきているんですね。
なぜ歯ぐきの炎症が脳に関係するの?
歯周病と認知症の関連のメカニズムとしては、
歯周病菌そのものや歯周病菌が引きおこす炎症がが全身をめぐり、血管や脳の機能に影響を与える可能性が説明されています。
「口の中の小さな炎症が、そんな遠くまで影響するの?」と驚かれる患者さんも多いのですが、歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれるほど自覚症状が出にくいまま進行します。気づいた時には歯ぐきだけでなく、体のあちこちに影響が及んでいることもあるんですよ。
こうした歯周病の基本的な治療については、むし歯・歯周病治療のページでも詳しくご紹介しています。
今日からできる、歯と脳を守るセルフケア
難しく考えなくても大丈夫です。今日から始められることをまとめました。
- 歯と歯ぐきの境目を意識して磨く:歯周病菌は歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)にたまりやすいので、毛先を45度くらいに傾けて優しく当てるのがコツです。ゴシゴシ強く磨くと歯ぐきを傷つけてしまうので逆効果ですよ。
- 歯間ブラシやフロスを1日1回はプラスする:歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは6割ほどしか落とせないと言われています。面倒でも、寝る前の1回だけでも習慣にしてみましょう。
- 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける:ご自身では取りきれない歯石や、歯周ポケットの奥の汚れは専門的なケアが必要です。「痛くないから大丈夫」と思っていても、実は進行しているケースをよく見かけます。
- 禁煙・生活習慣の見直し:喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因のひとつと言われています。血流が悪くなることで、歯ぐきの治りも遅くなってしまうんですね。
こうした毎日の積み重ねは、予防歯科の考え方そのものです。将来の自分やご家族のためにも、今日から少しずつ意識してみてください。
一デンタルパークではどのようにしているか?
当院では、歯周病の検査を「歯ぐきの検診」として、むし歯チェックと合わせて丁寧に行うようにしています。歯周ポケットの深さや出血の有無を確認しながら、患者さんお一人おひとりの状態に合わせたブラッシング方法をお伝えするようにしていますよ。
「歯ぐきから血が出るのは歯みがきのしすぎかと思っていました」という方も多いのですが、実は炎症のサインであることがほとんどです。気になる症状があれば、遠慮なく診療中に聞いてくださいね。大丈夫、一緒に無理のないケア方法を探していきましょう。
まずはお気軽にご相談ください
歯ぐきの状態は、鏡だけではなかなか判断がつきにくいものです。「最近歯ぐきが気になる」「久しく検診を受けていない」という方は、この機会にぜひ一デンタルパーク(川越駅近く)へお越しください。
医院名:一デンタルパーク(埼玉県川越市/川越駅)
電話:049-257-5979
ネット予約:こちらから
▶ 関連記事:静かに進行する歯周病、早期発見のためにできること/歯周病とは?基礎知識まとめ
監修者プロフィール
武内一広(たけうち かずひろ)|歯科医師・一デンタルパーク院長(埼玉県川越市)。地域のかかりつけ歯科医院として、むし歯・歯周病治療から予防歯科まで幅広く診療を行っています。
出典
・国立長寿医療研究センター「認知機能と歯周病についての研究成果を公開」
・長崎大学「歯周病菌の付着・感染に重要な”腕”の立体構造を世界で初めて解明」







