カズデンタルブログ

その歯ぐきの腫れ、放置していませんか?20代の歯周病が増えている理由

「歯周病なんて、まだ自分には関係ない」——そう思っている20代・30代の方、実は少なくありません。
歯周病は年取ってからの病気!と思っていると体の変化に気づかず進行してしまうことがあります。

埼玉県川越市で歯科医院「一デンタルパーク」を営む院長の武内です。
今日は、若い世代にこそ知っておいてほしい歯周病の話をお伝えします。

20代の歯周病について解説する川越の歯科医院・一デンタルパークのイメージ画像

20代・30代の歯周病、実は増えている

厚生労働省が実施した歯科疾患実態調査によると、15〜24歳で歯ぐきの周りに「歯周ポケット」(歯と歯ぐきの境目にできる溝で、深くなるほど歯周病が進んでいるサイン)を持つ人の割合は、以前の調査から今回の調査にかけてはっきりと増加したと報告されています。
厚労省の分析でも「15〜24歳及び75歳以上で概ね増加」という傾向が示されており、若い世代が例外ではなくなってきているのです。

つまり、今の20代・30代はおよそ4人に1人が歯周ポケットを持っている可能性がある、ということになります。
決して他人事とは言いきれない数字ではないでしょうか?

なぜ若いうちから歯周病が進むのか

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)の中の細菌が炎症を起こす病気です。
原因そのものは若い方も年配の方も変わりません。ただ、若い世代ならではの事情がいくつか重なっていることがあります。

  1. 生活リズムの乱れ:仕事や勉強で忙しく、就寝前の歯みがきまで手が行き届かないことがあります。寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が増えやすい時間帯なので注意!
  2. 痛みが出にくい:若いうちは免疫力が高いため歯周病が進んでも痛みを感じにくく、気づいたときにはある程度進行していることがあります。
  3. 定期検診への意識が低い:働き盛り世代は歯科医院に通う習慣が少なく、自覚症状が出るまで放置しやすい傾向があります。

見逃されやすい初期サイン

歯周病の初期は「痛くない」ことがほとんどです。だからこそ、次のようなサインを見逃さないことが大切です。

  • 歯みがき中に血が出る:これは磨きすぎではなく、歯ぐきの炎症のサインです。血が出るのが怖くてそこだけ避けてしまうと、逆にプラークが残って悪化することがあります。
  • 歯ぐきが赤く腫れぼったい:健康な歯ぐきは薄いピンク色で引き締まっています。赤みや腫れは炎症のサインです。
  • 口臭が気になる:歯周病菌が出すガスがにおいの原因になることがあります。昨日の記事にも載せましたが、舌苔にも注意です。
  • 朝起きたときに口の中がネバつく:就寝中に細菌が増えている証拠です。細菌が成熟してしまいます。

「そういえば最近、歯ぐきから血が出るな」と思い当たった方は、一度チェックしてみてほしいなと思います。

今日からできるセルフケア

特別な道具がなくても、今日から見直せることがあります。

  1. 歯と歯ぐきの境目を意識して磨く:毛先を45度に傾けて、歯周ポケットの中の汚れをかき出すイメージで小刻みに動かしましょう。ゴシゴシ強く磨くのは逆効果です。歯ぐきを傷つけてしまい、かえって炎症を招くことがあります。
  2. 就寝前は特に丁寧に:日中は簡単に済ませても、夜だけは時間をかけて磨く習慣をつけましょう。
  3. デンタルフロス・歯間ブラシを併用する:歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは6割ほどしか落とせないと言われています。フロスや歯間ブラシをプラスすることで、ぐっと磨き残しを減らせます。
  4. 禁煙を意識する:喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を進行させやすくすると報告されています。

一デンタルパークではどのようにしているか?

当院では、若い患者さんにも「歯周病は年齢に関係なく進む病気」と理解してもらうことから始まります。
痛みが出てから来院されるケースも多いのですが、その前の段階、つまり歯ぐきからの出血や腫れの時点で相談していただけると、対応の幅がぐっと広がりますよ。

定期検診では、歯周ポケットの深さのチェックとクリーニングを行い、ご自身の歯みがきの癖に合わせたケア方法もお伝えしています。「自分では磨けているつもりだった」という方ほど、実際にチェックしてみると磨き残しが見つかることが多いんですね。気になる症状がある方は、無理せず早めに相談していただくのが一番だと思いますよ。

歯周病治療について詳しくはむし歯・歯周病治療のページを、進行を防ぐための定期的なケアについては予防歯科のページをご覧ください。

気になる方はお気軽にご相談ください

「自分はまだ大丈夫」と思わずに、歯ぐきの様子が気になったら早めに歯科医院でチェックしてもらうことをおすすめします。

一デンタルパーク(埼玉県川越市/川越駅)では、歯周病の検査から日々のケアのご相談まで対応しています。お気軽にご相談ください。

電話:049-257-5979
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監修者プロフィール
武内一広(たけうち かずひろ)/歯科医師・一デンタルパーク院長(埼玉県川越市)

出典
・「令和6年歯科疾患実態調査」の結果(厚生労働省)
・令和6年最新版 歯科疾患実態調査で見る日本のむし歯・歯周病の現状と課題