カズデンタルブログ

「オーラルフレイル」とは?健康寿命を縮める口の衰えを川越の歯科医が解説

「最近、硬いものが食べづらくなった」「むせることが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」——ご本人やご家族に、こんな変化はありませんか。

その小さな変化は、「オーラルフレイル(お口の衰え)」のサインかもしれません。あまり聞き慣れない言葉ですが、近年の研究で、放っておくと健康寿命にも関わることが分かってきました。今回は、オーラルフレイルの意味とサイン、今日からできる予防について、川越の一デンタルパークが一緒に考えてみましょう。

川越の歯科医院でオーラルフレイル予防のため口腔機能をチェックする高齢者

オーラルフレイルとは? 「健康」と「要介護」の間のサイン

オーラルフレイルとは、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が、少しずつ低下していく状態のことです。体全体の衰え(フレイル)の入り口とされ、「健康な状態」と「機能の障害」のちょうど中間に位置すると考えられています。

大切なのは、オーラルフレイルは早く気づいて対策すれば、元に戻せる可能性があるという点です。だからこそ、小さなサインを見逃さないことがポイントになります。

軽く見てはいけない理由|健康寿命との関わり

2025年に報告された全国の高齢者を対象とした研究では、オーラルフレイルがある人は、ない人に比べて将来的なリスクが高まる傾向があると示されました。一方で、定期的に歯科を受診している人は、健康でいられる期間(健康寿命)がより長い傾向も報告されています。

つまり、お口の衰えへの早めのケアと定期的な歯科受診が、「自分の歯でおいしく食べ続ける」毎日を支えてくれる可能性があるということです。

こんなサインに注意|オーラルフレイルのセルフチェック

次のような変化が増えていないか、振り返ってみましょう。

  • 硬いものが噛みにくくなった
  • 食事中や水を飲むときにむせることが増えた
  • 滑舌が悪くなった、言葉が出にくい
  • 口が乾きやすい
  • 残っている歯が少なくなってきた

いくつか当てはまる場合は、早めに歯科医院でご相談いただくことをおすすめします。

今日からできる、オーラルフレイルの予防

特別な道具がなくても、毎日の習慣で予防に取り組めます。

  • よく噛んで食べる:ひと口の回数を増やし、噛む力を保ちましょう
  • お口の体操:「パ・タ・カ・ラ」と発音する運動や、舌・頬を動かす体操がおすすめです
  • 唾液腺マッサージ:耳の下や顎の下を優しく押して、唾液の分泌をうながします
  • 毎日の丁寧な口腔ケア:歯と歯ぐきを清潔に保つことが土台になります
  • 定期的な歯科検診:機能の変化を早く見つけ、元に戻すきっかけになります

日々のセルフケアに加えて、プロによるチェックを取り入れることが大切です。予防全般については予防歯科のページ、むし歯や歯ぐきの状態が気になる方はむし歯・歯周病治療のページもあわせてご覧ください。

オーラルフレイルを防ぐ日ごろの取り組みは、悪くなる前に守る。「予防歯科」で変わる10年後のお口の健康でまとめてご紹介しています。あわせてご覧ください。

川越でお口の衰えが気になる方へ|一デンタルパーク

「最近むせやすい」「噛む力が落ちた気がする」など、ご本人やご家族で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。一デンタルパークは川越駅から通いやすい場所にあり、お口の機能を長く保つためのサポートをしています。

お口の小さな変化は、早めのケアが何よりの近道です。気になることは無理せず歯科医院にご相談ください。


監修者プロフィール
武内一広(たけうち かずひろ)
一デンタルパーク 院長/歯科医師(埼玉県川越市)

出典

・オーラルフレイルが高齢者の健康寿命を短縮:定期的な歯科受診が鍵に|東京科学大学
https://www.isct.ac.jp/ja/news/gy1je1u2d6tq

・オーラルフレイルについて|公益社団法人 日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/enlightenment/oral/about.html

▶ 関連記事:歯のクリーニング、どのくらいの頻度がいい?定期検診で防げること